【ANGEL来日2024】三度目の正直となる悲願の来日公演に向けリユニオン2作を徹底考察!47年ぶりの来日を迎え撃てっ!!

2020年からコロナ禍により延期となっていたANGELの来日公演。2024年7月に晴れて来日が決定し、東京・大阪・名古屋での公演が開催されることとなった!!

2019年に発表したリユニオン作『Risen~華麗なる復活~』と、2023年の『ワンス・アポン・ア・タイム~禁断の天使~』の2作品は、1970年代のオリジナルANGEL時代の作品と並ぶ超重要作なのだが、この2枚の最新作の魅力については、コロナにより若干のトーンダウンを挟んだだけに、言及が足りない節もある。

来るべき、47年ぶりの来日公演の予習の意味も含めて、今一度、ANGELの復活作の魅力を掘り下げておきたい!!


『Risen~華麗なる復活~』(2019年)

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本作はフランク・ディミノ(Vo)とパンキー・メドウス(Gt)の二人のオリジナルANGELが中心となり制作されたリユニオン第1作だ。今作はお馴染みの「Angel Themme」で幕を開ける。1975年のデビュー作『Angel~天使の美学~』収録の楽曲で始まり、当時の感動が再び蘇る仕掛けだ。

同じく、17曲目では「Tower」が新録2019年バージョンで奏でられる。こちらも75年『Angel~天使の美学~』に収録された、ANGELの代名詞とも言えるナンバーだ。リユニオン・ライブでも必ず演奏される楽曲なので、是非チェックしておきたい。

また、今作で白眉となる数曲も、ピックアップしておく。

リードトラックの位置づけとも言える「Shot Of Your Love」は往年のヨコ乗りリズムが気持ちいハードポップナンバー。サビに入る前の銃口発砲音も心地よく、これぞアメリカンロック!と言える楽曲だ。

「1975」では、ロックが最盛期を迎えていた1975年、ANGELがデビューを果たしたエネルギッシュな時代がエモーショナルに歌われる。

と歌われたら、すべてのロック少年少女(だった方々も!)が、あの頃にタイムスリップ出来ることは間違いなしの名曲なのである。

「Don’t Want You To Go」は、ANGELという元祖ポップハードバンドの魅力がこれでもかと詰まっている1曲。ポップなサビ、フックに富んだリズム。70年代後半のメロディアスハードや、ポンプロック、日本の90年代アイドルロック、アニソン等へ多大な影響を与えた源流が、ANGELにあったというのが如実にわかるナンバーだ。

日本盤のボーナストラックでは、パンキー・メドウスの2016年のソロ作『Fallen Angel』収録の「Lost and Lonely feat. Frank Dimino and Felix Robinson(2017)」が収録されている。この曲のコラボをきっかけにANGELリユニオンが動き出したエポックメイキングな1曲、ライブ風のプロモーションMVも必見である。
Felix Robinsonは、1977年にMickey Jones.の代わりにANGELに加わったベーシスト。

本来は、この『Risen~華麗なる復活~』を引っ提げて2020年に来日公演が行われるはずだったのだが、コロナにより延期につぐ延期。だが、そのおかげで、もう1枚の強力な復活作が生まれる事になったのだ!


『Once Upon A Time~禁断の天使~』(2023)

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コロナ禍中において、新生ANGELのクリエイティビティの火が消えなかった証拠として産み落とされたアルバムだ。リードトラックとなる「It’Alright」では、“魂を自由に解き放て” という勇ましい鼓舞が聴衆の魂を奮わせる!

今作のテーマ曲、天使と悪魔が愛し合う「Once Upon a Time an Angel and a Devil Fell in Love」も力強くドラマティックなナンバーになっている。艶めかしいオリジナルMVが、先日(2024.3.21)遂にそのベールを脱いだ!!要チェックだ!!!

「Turn thg Record Over」は、1979年に発表した5作目の『Sinful~蘇った天使たち~』を彷彿とさせるポップなナンバーで、彼らのポップハードバンドとしての魂が全く古びてないことが聴きとれる。

「Without You」も、フランク・ディミノ(Vo)の急降下する名物ボーカリゼイションが全面にフィーチャーされた楽曲だ。75年デビュー当初の荒々しい演奏を彷彿とし、往年のファンも興奮する事間違いないだろう!

「Liar Liar」もハードでフックに富んだ一曲で、今作のリードトラックの位置付けとなっている。ポップなサビも含めライブで盛り上がりそうなナンバーである。

日本盤のボーナストラックとして収録された「Let The Kid Out」は、スクールロック風なご機嫌なナンバー。後半に聴きおぼえのあるメロディーが挿入されるが、これは、イギリスのグラムロックバンドSladeの「Run Runaway」のイントロ。70年代のUSにおいてANGELやKISSがイギリスのグラムロックから影響を受けた事へのオマージュが含まれている。


・・・・以上、2019年以降のAngelリユニオン復活作の2枚のアルバムから独断と偏見で重要曲をピックアップしてみたが、彼らの強力なマテリアルは70年代のオリジナル・アルバム群にあることに間違いはない。

『Angel~天使の美学~』(75)

『Helluva Band~華麗なる貴公子~』(76)

『On Earth As It Is In Heaven~舞踏への誘い~』(77)

『White Hot~天使の反逆~』(77)

『Sinful~蘇った天使たち~』(79)

上記ユニバーサルより紙ジャケが再発されたオリジナルアルバム群には、名曲の数々が含まれているので、是非チェックしておきたい。77年『天使の反逆』収録の「Don’t Leave Me Lonely」は、リユニオンライブでは観客とのコールアンドレスポンスがお約束となっているようなので、日本オーディエンスも大いに盛り上げていきたい!!

過去作を一気に履修したいという方に、おすすめなのは、輸入盤の『The Casablanca Years』というコンプリートCD・BOXで、70年代の主要作に加えライブアルバム、レアトラックスに詳細なブックレットも付いている大満足の内容。目にしたら即ゲットだ!

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『The Casablanca Years』付属のブックレット一部


2024年7月12日~15日の間で、東京、名古屋、大阪とサーキットが組まれている47年ぶりのエンジェル来日ツアー。

▼チケットはDISK HEAVENの販売サイトから購入可能
http://diskheaven.shop-pro.jp/?pid=179759755
▼別途MEET&GREETのチケットも販売
http://diskheaven.shop-pro.jp/?pid=179760665
▼来日公演への情報はRUBICON MUSICでチェック!
https://twitter.com/RubiconMusicTW


1977年の来日ではプロモーターの倒産により、途中でツアーが中止にってしまい悲劇の来日公演とまでうたわれてしまった。
2020年の悲願の来日公演では、コロナ禍により延期に次ぐ延期で、チケットを払い戻してしまった人も多くいたに違いない。
2024年の来日公演は、正真正銘の3度目の正直と言えるだろう!

今度こそ、今度こそ、今度こそ、47年ぶりの「Can You Feel It/幻想の美学」を聴くことが出来るのである!!祈・大成功!!!

▼近年のHOTなANGELのライブ動画

2024年3月吉日
Queen遺伝子探究堂Varuba

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