藤井重樹×SPiRiTRiAL『COUNT 9』~勝負はこれから!すべての夢追い人に不屈の前進を!!~


新型コロナウィルスが日本国内に蔓延し始めた2020年2月から、1年8か月以上が経った。

先月の9月30日でようやく緊急事態宣言も解除されて、徐々にだけれど感染者数も減少傾向にあるようだ。ほんのちょっぴりだけ、暗闇の向こうに小さな光が見えて来た・・って感じだろうか??

コロナ禍約2年間の出来事や、砂を噛むような思いは人それぞれだ。
誰がどれだけ苦しんだのかなんて数値化できないし、その苦しみは経験した人にしか絶対に分からない。

ただ、多くのミュージシャンにとっても艱難辛苦の時であったと思う。自粛期間はライブ活動が制限され、海外ミュージシャンの来日公演は軒並み中止。ストリーミングやYouTube、その他SNS等で活路を見出しながら、リスナーとの絆を繋げてきたミュージシャンの方々の苦労はいかばかりかと思うし、“今こそ飛躍の時”とその才能を開花させようとしていたアーティストにとっては、翼をもぎ取られるような感覚を味わったことだろう。

SPiRiTRiALはコロナ禍直前の2019年8月に2ndアルバム『スピリトライアル』をリリース。世界水準の演奏テクニックと深い哲学性を宿した歌詞で、日本のHR/HMシーンの最前線に躍り出た。彼らの今後の活躍が期待される中で、突如始まったコロナ禍。エモーショナルでパワフルなライブ活動を精力的に行っていたSPiRiTRiALの飛躍に暗雲が立ち込めやしないか、いちファンとして密かに心配をしていた・・。

そんな中、2020年7月にSPiRiTRiALのVo/Bの伊藤威明Pinnacle Point(ピナクル・ポイント)というKANSAS直系メロディアスハードのスーパーグループにベースとして参加し、アルバム『SYMPHONY OF MIND』を発表という嬉しいニュースが飛び込んできた!

MVにて伊藤氏の華麗なベースプレイも収録されており「やはり世界が認めたSPiRiTRiAL!」と溜飲が下りまくり、僕の心配はあっけなく(嬉しくも)杞憂に終わった。

Pinnacle Point / Weight of the world

・・・さらにコロナ禍真っ只中の2020年の8月頃にスーパー・ヴォーカリスト藤井重樹とのコラボレーションで『COUNT 9』というニューアルバムを制作し、2021年の夏にリリースを目指しているという情報もSNSから飛び込んできた!

SPiRiTRiALの3人は、新型コロナごときでその飛翔を止めてしまうほど柔なバンドではなかったのだ!!

そうして、人類史上稀にみるパンデミックの最中に制作された『COUNT 9』を2021年10月現在、噛み締めるように聴いている。。

ニューアルバム『COUNT 9』の経緯は、2010年~2013年頃にかけて藤井重樹と伊藤威明が意気投合し結成したバンドCOUNT 9が源流になっていて、その際に制作した楽曲群が元になっているとの事(ユニオンの商品ページに詳しい

藤井重樹は、多くのセッションをこなして来た熟練のHR/HMシンガーで、ジョー・リン・ターナーとの仕事で知られるギタリスト梶山章とANTHEMの森川之雄が結成したゴールドブリックの2代目ヴォーカリストとしても活躍。

また80年代LAメタルを代表するQuiet RiotのVoポール・ショーティノが2016年来日公演した際のバックボーカルも務めた超実力派だ。

2016 Paul Shortino 来日公演

2013年に別々の道を歩んだ藤井重樹と伊藤威明だったが、2021年現在、海外のトップクラスのアーティストとコラボレーションを行う実力派として肩を並べ、HR/HMファンから絶大な支持を得ている。

今回、 藤井重樹と SPiRiTRiALの3人が魂を込めた『COUNT 9』に収録された楽曲群は2013年に一度闇に葬り去られようとした曲たちが中心だ。

日の目を見る事はないかのように見えた楽曲群を、あえてコロナ禍の中で掘り起こし、過去に向き合い、録り直し、リリースした不屈の精神性に、クリエイターとしての執念・情念・負けじ魂が宿っている。

また同時に、諦め・嘆き・絶望といった、コロナ禍で全ての人々が嫌というほど味わった苦しみに対するアンチテーゼが、癒しのごとくアルバム全編を貫いている。

リードトラック「Count 9」では、

“意地でも這い上がれ、諦めるな 砂をも噛み砕け! 冷めた心解き放って 勝負はこれから!”

との藤井重樹の絶唱が、聴衆の心をとらえて離さない。

「Step By Step」では、

“そう今からでも 遅くない 道をまっすぐに まだ見ぬ高みめざし 誰かの為じゃない!”

と歌われ、コロナ禍で絶望の淵を彷徨った全ての人々への、力強い鼓舞が伝わってくる。

そして、SPiRiTRiALを象徴するシンフォニックなサウンドを身にまとった最終楽曲「DREAMERS」では

昨日まで 抱えてた 嘘も涙も 気が付けば 何だか遠くなってたよ 悪くないカンジ さあ リスタートさ”

“奪われても取り戻す時は来る 次の道を切り開き進む”

と藤井重樹と伊藤威明のふたりによって感動的に歌われる。コロナ禍で活動の空白を余儀なくされた全ての夢追い人=DREAMERS のハートに力強く「もう一度リスタートしよう」と火を灯してくれる。そのテーマ性は、2ndアルバム『スピリトライアル』収録の名曲「ANTHEM」にも通じる不変のメッセージだ。(過去寄稿『生きる勇気を与えてくれる、僕らのレジスタンス・サウンド』

藤井重樹とSPiRiTRiALの『COUNT 9』は、この未曽有のコロナ禍を乗り越えるサウンドトラックとして、福音のごとく生み落とされた一枚だ。

そう、彼らのような不断のクリエイティヴィティや、不撓不屈の前進力を手に入れる事が、今の僕たちに何より必要なパッションだし、リスタートに他ならないのだから―――。

Count9 アルバムトレーラー

心ある音楽を届けてくれる
SPiRiTRiALと藤井重樹氏感謝を込めて
2021.10月吉日
VARUBA (@DNA_Queen)

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください