2020年4月20日にYoutubeにアップされた「Survival」を皮切りに、ザ・バーゲンズの二人は精力的に過去作や新作を家ライブという形でアップし続けている。
1999年デビューのザ・バーゲンズには(活動休止期間もあったが)数多くのマテリアルがあり、それらを惜しげもなく二人編成でロックし続ける姿には、生命力と、普遍の英国ロック魂が宿っている。
個人的にはトゥギャったーの方でも追ってきたが、2022年6月時点で41本以上がアップされ、すでに多くの名演が生み落とされている。
誠に勝手ながらも、超主観的なベスト5を、ここでご紹介しておきたい。
(※Spotifyリンクはログイン後フル試聴可能)
Comedy&Tragedy (コメディ アンド トラジディ)
ザ・バーゲンズのデビュー曲にしてジェントルなクイーン風サウンドを体現した楽曲。
公式音源の華麗でゴージャスなサウンドも魅力的だが、最小の編成で聴くとメロの良さが際立つ。
さらに、ベースのチャイル氏が最高にグルーヴィーなラインを添えている。
下町クイーン遺伝子サウンドの真骨頂を垣間見た思いだ!
恋が死ぬ & Love
山下久美子に提供した「恋が死ぬ」という曲。いわゆる失恋ソングだ。
数多くの失恋ソングがあるが、こんなにスカッとした美しいメロディの失恋ソングは聴いた事がない。
山下久美子 Verより、作曲者である田島氏の声で聴く方より、情感がこもっていてこの曲の真価が発揮されている。
この「恋が死ぬ」と対になるのが、2ndアルバム収録の名曲「Love」だ。
こちらは、運命の人と出会った時、人が恋に落ちる時や、メンターに出会った瞬間の歌。
「恋が死ぬ」と「LOVE」は聴く順番を変えると全く別のストーリ―になる。
ザ・バーゲンズ版の恋愛オペラを、脳内で上演する際に、組み替えて楽しんでみて欲しい。
ジンセイ
ザ・バーゲンズの代名詞とも言えるこの曲。こちらも公式音源のバージョンと聴き比べると、お二人でのライブアレンジでの妙味を味わえるコトができる。
個人的にはザ・バーゲンズのお二人が年齢を重ねれば重ねるほど、光り輝いていく重みのある一曲だと思う。
また3:10秒位のブレイクの時に、田島氏が手を胸にあてる無意識のしぐさや、エンディングのコーラスバースに崇高なものを感じてしまう。
2022年5月31日にアップされた英語版も必聴!
groovy
こちらは完全新曲でLiveの冒頭で最近は演奏される事が多いようだ。the Whoを彷彿とさせるプリミティヴなロックナンバー。この曲の“評論家に中指立てて、うさぎを飼っている、ちょっといないロックミュージシャンは誰?”と聴くたびに思うのだが、個人的には外道の加納秀人じゃないかと超勝手に思っている(笑)
繊細ハートが月に吠える
こちらも新曲の一曲。
生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」という「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」に向けて書いた曲。HSPの人の生きづらさを、怒りと情動を込めて歌った最高のナンバー。
そう、僕らは、一人で焼肉が食べたいんだ。
「繊細ハア”ァートがっ、月に吠えるっ!!」の鼓舞しがたまらない。
・・・以上、個人的なベスト5を記載してみたが、これら以外にも名演の宝庫となっている ザ・バーゲンズのいきなりステージを猛追頂きたい!
▼The Bargainsチャンネル
https://www.youtube.com/c/TheBargains/videos
▼トゥギャッターまとめ
https://togetter.com/li/1553331
▼あわせて読んで欲しい!
【評論】The Bargainsというブリティッシュな幸福。
また、過去のアルバムも、サブスク配信されているのでそちらも要チェック!!
2022.6.05 Varuba