Going Back Home ~英国反骨精神の文化土壌~


「パブ・ロックのすべて」を読了し、日本の中でのパブ・ロックの概略がなんとなく分りました。

パブロックという言葉からは、Kinksの名盤「Muswell Hillbillies」しか連想できなかった僕。

Kinksを評して“偉大なる労働者階級のバンド”という風にロック評論家の小松崎健郎氏がおっしゃっていたように、パブ・ロックは労働者階級の“ウサバラシ”として、しっかり需要があったし、現在もその役割を担っている。

70年代当時、ロックがビックビジネスと結びついたとき、黒人奴隷の悲哀を歌ったブルーズをスターになってしまったローリング・ストーンズがいくらを歌っても、結局は搾取される対象の労働者たちにはピンと来なかったのかな?

だからこそ、Dr.Feelgoodたちパブ・ロッカーが時代の救世主、英国の偉大なる!労働者達の心を鷲づかみにしたのかも。

(英国は厳然たる階級社会だから、貴族階級出身のバンドがいまいち労働者階級に受けが悪い、みたいな事は良くあるらしく。
なので、個人的にはQueenとかプログレ連中のサウンドメイキングは、技術的な面白さがあって興味は尽きないけれど、階級的にはブルジョア音楽なので、やっぱりKinksは外せない)

パブロックは労働者のウサ晴らしとして英国という文化土壌は、そういう所からもロック文化が花開く辺りが、文化水準の底力を感じてしまう。
今の日本のサラリーマンが屋台や飲み屋でくだを巻くけど、反骨心としての音楽っていう文化が発生してはいない。
スタイルとして、やってるバンドは数多あれども。。
そういう意味では、美輪明宏の「ヨイトマケの唄」とかが、元祖ジャパニーズ・パブ・ロックなんじゃないかな。

福沢諭吉が「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」と観念的に言い放ってから、一応、日本は万民平等の体をなしているけれど、
やっぱ階級的な構造は厳然とあるし、基本、そこらじゅう労働者しかいない。

そんな中で、なんだかみんな中流意識を持たされちゃってるけれど、もっと英国を見習って反骨しないといけない。

今の、日本にこそ、本気のパブロック的な、鬱屈した労働者の代弁者たる、ロックンロールヒーローが現れるべきなんじゃなかろうか!!?
(それは、レコード会社の仕掛けとかじゃなく、労働者の中から生まれてほしいと願うばかりだが。)

・・・「パブ・ロックのすべて」のあとがきに、ウィルコ・ジョンソンが大物バンドの誘いを断ったってあるけれど、
これネット上の書き込み見るとローリング・ストーンズって書いてあったりするけど、
ストレンジデイズ2006年3月号のパブロック特集には、スパークスのマネージャーって書いてある。

ウィルコが誘われたのは、ストーンズ?スパークス?どっちー!??


<映像はウィルコが敬愛するミックグリーンと共作したGoing Back HomeのそれぞれVerをば>






Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です