奇跡のパワーポッパーVenus and Mars ~そのメロディ・そのハーモニー・そのメッセージ~


とびっきりイカした奴らが飛び出した!
90年代も終わりにさしかかった今、74年デビューみたいな音で業界に宣戦布告!!
(デビューアルバム『パワーポップパラダイス』ライナーキャッチより)

このブログをご覧頂いているポップ・フリークの皆様は、
「ハーモニカル」「甘酸っぱい」「メロディアス」な音楽が大好きだと思います。

90年代も終わりに差し掛かる頃の日本に、エリック・カルメンとジェリー・フィッシュの遺伝子を受け継いだ“Venus and Mars ”という奇跡的なサウンドのパワーポップバンドが、千葉県で活躍していたのを、ご存知でしょうか?

Venus and Mars とは、
Vo・作詞・作曲の内田稔氏の、類まれなる楽曲センス。
ギター小野寺智氏のブライアン・メイやピート・タウンゼント的、ギターアレンジ。
それらが、奇跡の融合を果たした、日本が世界に誇る、パワー・ポップ・バンドなのである。

たった1枚のフルアルバムと、3枚のマキシシングルを残して、惜しまれながら活動停止してしまった彼ら。そんな彼らの残された貴重なマテリアルを聴いて頂たい。

その類まれなる、詩的センスと、職人的サウンドメイキングが、お分かり頂けると思う。

それでは、順を追って―――。

「Glamorous_Man~TVスターの悲劇~」
デビューアルバムの一曲目。
バグルズを捩りながらも最初のハーモニーで一発で撃たれてしまう。僕とV&Mの運命の出会いの曲。


「Goes On」

なすがままじゃだめだよ~♪
マーザマーリーアーー♪
ハッとするフックがいっぱい。ラズベリーズやスパークス的センスも盛り込んで、デビューアルバム2曲目で、もう、お腹いっぱいにしてくれます。


「Harmony」

なつかしい、あのメロディ♪
わすれない、あのフィーリング♪
煌いた僕の好きな~♪
あのハーモニー♪
アーアーアーアーアーアーアーアーアー♪

これは本当の本当に名曲です!!
Venus and Mars よみがえれっ!!!


「思い出は夢の中で」

こちらもデビューアルバム収録の名曲。
内田氏のボーカルは高音に行くにつれて温かく響く。
ここまでやさしくファルセットを響かせるボーカリストを僕はほかに知らない。

まだ若かったあの頃の僕らには大切な物がなんのか本当は知らなかった♪

内省的な詩的センスの良さも、彼らの大事なポイント。


「歓喜」

「パワーポップパラダイス」の中で、最もクイーン的アプローチを展開した楽曲。
歓喜という曲名を良くメロディとアレンジに展開できていて◎
ギターソロのかっこ良さは危険領域!!


「Our Love~僕等の世界~」

やっと僕らは巡り会えました♪

人と人の出会いを感動的に綴っている1stアルバムをしめくくる大曲。
クラシカルなアレンジも素晴らしい。
ヴィーナス&マーズの再結成ライブの一曲目はこれで決まり!!?

「Connection」
君には僕が僕には君がいつも必要なんだよ♪

彼らの才能が頂点に達するセカンド「レッドパープル」の1曲目。
the whoへのオマージュなんて吹っ飛んでー。
貴重なPVをご覧ください。

「redpuple僕らの時代」
最後にはきっと夢をつかめる筈さ♬

この曲、ギターアレンジのテンションの切りかわりなど、本当にギターが気持ちよすぎます。
どのフレーズをきってもブレがないんです。はい。

「Instant Love」
2nd「レッドパープル」収録3曲目。
ストレートなパワーポップナンバーかと思いきや、スパークス的な、ハーモニーを入れ捻りを聴かせる。

「Electric Night」
3nd「ココロノイズ」より。ディスコ風の楽曲で新たな一面を見せた。
ジェフリン的な要素も感じられます。

「Don’t Dream It’s Over」
臆する事はもう止めにしよう。今の僕たちには続きがある・・・♬

4:57~のテンションの変化、カタストロフへと向かう楽曲の凄み。
バンドサウンドの真骨頂がここにある。


「Feeling Within」

答えを出せない僕だって君ぐらい守ってやるさいつまでも♬

現時点でのVenus and Marsラスト楽曲。
イノセントな歌詞だが、男心を直球で表す名曲。


いかがでしたでしょうか。

90年代の末に偶然、津田沼のディスクユニオンで出くわして数十年。
そこから数多くのロック音楽を聴いてきたが、Venus and Marsの楽曲は未だ色あせない。

普遍のメロディと歌詞がある。

当時はグランジ全盛時代。
煌びやかなハーモニーや、ポップなサウンドは旧時代の産物とされていた。
その中でジェリーフィッシュと、Venus and Marsだけが唯一の反抗を見せていた。

付和雷同の得意な日本人の中で、90年代のグランジブームの中、
ハーモニー・メロディ・ストレートな歌詞の三本柱で勝負していた気骨あるバンドがVenus and Mars。
その勇気は今も、聴くものの心を捉えて離さない。

Venus and Marsのソングライティングは、内田稔氏の才能による部分が大きい。
また、内田稔氏の曲を、内田稔氏の声で聴ける日が、近い事を、祈りつつ――

2014.9.17 varuba

2 comments

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください