Orquesta Libre + ROLLY 『ROCK OPERA!?』~その一瞬に全てが見えたのよ~ 発売準備ライブレポート2016/2/18


“すべてが真っ暗何も見えない
残された道は地獄への片道切符だったかと思われた所
その一瞬に全てが見えたのよ”

2016年2月18日。
場所は新宿ピットイン。

浅川マキのポスターに誘われ、入った先は、超満員の好事家達…
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Orquesta Libre + ROLLY
1stアルバム『ROCK OPERA!?』発売準備ライブの観戦記っ!!

蠱惑のライブレポートを、
此処にねっとり、
あそこにびっちり、
お・と・ど・け・いたしやShow~!

が、しかぁぁーーーーしっ!!!

このライブレポを読む前に、以下のボタンを押すべし、かーらーの、購入すべし。
この世紀の名盤・珍盤・奇盤をゲットした御方だけが、
禁断の頽廃Jazz&Rock・悦楽の一夜の模様を、見聴き出来るのですっ!

2016年3月23日発売
『ROCK OPERA!?』

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この日のセットリストは以下のような内容。

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-第一部-
①Willkommen(映画Cabaretから)
②Just A Gigolo(David Lee Roth)
③Sylvia(Focus)
④Hush(Deep Purple)
⑤Moritat(三文オペラ)による寺西一雄半世紀
Ⅰ黎明編
Ⅱ宇宙編
Ⅲごくつぶし編
四ソニースカウト編

-第二部 The Who 『TOMMY』-
①Overture
②Acid Queen
③Cousin Kevin
④Fiddle About
⑤Pinball Wizard
⑥I’m Free
⑦We’re Not Gonna Take It

-アンコール-
①Science Fiction, Double Feature(Rocky Horror Show)
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まずは、自身は今回Orquesta Libreを初体験。
長年、ミュージックシーンを支えて来た、名うてのミュージシャンが集まった、ホーンセクションを主体とする10人のオルケスタ・アンサンブル。
そのバンマスは芳垣安洋氏(ds)で、古くはモダン・チョキチョキズに在籍。その後、日本のインプロヴィゼーション界の牽引役として、数多くのセッションに参加。

その芳垣氏が“雷神”だとしたら、“風神”の立ち位置は、パーカッションの岡部洋一氏。

知性的なグルーヴの芳垣氏と、扇情的で変幻自在な岡部氏の仁王リズム隊。そこに挟まれる形でのRollyの艶かしいパフォーマンスの数々は、この構図だけで既に、Mr Big(UK)と同等、ああ否、それ以上のアトモスフィアを、我々に与えて、くれるのーだー。

パーカッションと、ホーンが肉感的で、通常のロックバンド編成では生み出す事の出来ない、ラテンのグルーヴが何より素晴らしく。それは、まるでSantanaのようでもあり、野口五郎も真っ青。

また、ヴィブラフォン奏者の高良久美子さんの存在も特筆すべきで、通常ロックアンサンブルには入らない、その音色効果は Brian Wilsonのスマイルか、はたまた、Gentle Giantを、ついつい夢想してしまうのです。

あああ、プログレ此処に、極まれり。

 

この日は、Rollyさんは風邪気味・花粉症との事で、終始客席からティッシュを貰い、鼻をかんだそのティッシュを客にお返しするという、長年の芸の厚みをにじませてくれましたが、そのプレイは絶好調。
それでは、以下、順を追って。

◆第一部

①「Willkommen」 は映画“キャバレー”のナンバー。

まさに、ジンタ風のホーンリズムが、嫌でも見世物小屋感の期待を膨らませてくれる。天井桟敷の世界に、ひとっとびなのだ。

続いて、スタンダードナンバーの
②「Just A Gigolo」 あえてDavid Lee Rothの名前を出した所が、Rollyならでわ。

この芸達者ぶりが、ロスとRollyの相通じる部分。

Orquesta Libre + ROLLY のコンセプトのひとつに、英語ロックの日本語化演奏というのがある。
ほとんどの楽曲が独自解釈の日本語歌詞となっておるのだが、そのコンセプトは、同じくOrquesta Libreとジョインしている、元たまの柳原幼一郎氏も同様なのである。

たまを脱退してすぐのアルバム『DRIVE THRU AMERICA』でも、それは顕著であった。
こちらは、その『DRIVE THRU AMERICA』収録の「アラバマ・ソング」

「アラバマ・ソング」といえば、クルト・ヴァイル作曲の娼婦曲。

クルト・ヴァイルといえば、ブレヒトの戯曲“三文オペラ”が有名。

オペラ座の怪人のピーター・ストレイカーや、故デビッド・ボウイもこの曲を愛あるカヴァーにしている。

あっ、ドイツ的頽廃主義がこんなところにひょっこりと!! デ、デカダニズムに最敬礼っ!!

 

さっ、気を取り直して、続きまして、

③「Sylvia」 は、オランダのプログレバンドFocusのナンバー。
既にRollyの作品と言っても良いくらい、いろんなイベントで披露している。
こちらは、故文明氏との演奏。

次なる
④「Hush」 は、3大ハードロックの
Led Zeppelin
Uriah Heep(?)
Deep Purple のデビューナンバー。
この映像は、まだハード然としないアートロック・サイケロック風で良い感じ。

そして、前半最後は、寺西一雄の半生一人ミュージカルを、ブレヒト&クルト・ヴァイルの“三文オペラ”の「モリタート」にあわせて披露。
ここで、三文オペラのクルト・ヴァイルが繋がったのよ。

“その一瞬に全てが見えたのよ”

⑤「Moritat」 (三文オペラ)

こちらは、Rollyさんの奇想天外な半生の実話を、喜劇風に演じる構成。
Ⅰ 黎明編
Ⅱ 宇宙編
Ⅲ ごくつぶし編
四 ソニースカウト編
のような、組曲形式。

個人的には、すかんち時代の名曲「ロックンロールスター」を思い出して、感涙を抑えがたかった。

また、故しばたはつみの、ライブ名盤『Hatsumi Shibata Live2』収録「だから・・・はつみ」に匹敵する名演なのでした。。

以上、前半が終了。しばしのトイレタイム。

どの曲のアレンジも、はちきれんばかりの、JazzRockインプロヴィゼーションへとなだれ込む演奏が圧巻で、
それは、まるで初期のシカゴとHerbie Hancock & The Headhuntersが合体し、そこにランディ・ローズが加わっているような状態なのだ。

そうさ、ヤバイのさ。



◆第二部 はThe Whoの『TOMMY』より。

Rollyさんは、すかんちのデビュー作でも「スローソンの小屋」という、まさにTommyライクな楽曲を披露してくれていた。
そう。ここから25年–

①「Overture」 はまさに、オルケスタな内容でギターとホーンセクションとの相性がグンバツにイカシテル(ジャック・スケルトン談)

②「Acid Queen」 はケン・ラッセルの映画からの話題が中心。ティナ・ターナーの迫力の凄さは皆が認めるところ。

つづいて、おなじみの二曲。
Fiddle Aboutは、かなり、ぎりぎりの内容。この肉感的な歌詞と、Orquesta Libreのサウンドが、トミー少年のトラウマ体験を、会場を埋め尽くした100名以上の聴衆に、みごとに疑似体験させたのでした~(!!)ゴクリ。
③「Cousin Kevin」
④「Fiddle About」

※トミーの生みの親、ピート・タウンゼントは2003年に、児童ポルノ購入の容疑をかけられたが、不起訴となった。
「自身も少年時代に性的虐待を受けた事がある」
と彼自身が告白しているように、この曲とタウンゼント氏とのかかわりが、大変に興味深いのである。

そして、ヒット曲の「ピンボールの魔術師」で、会場が救われた。ヴィブラフォンのアクセントが最高のご馳走であった。
⑤「Pinball Wizard」

⑥「I’m Free」  ではRolly氏が、すかんち時代の曲「悪夢にウェルカム」を織り交ぜたり、Brighton Rock Soloと、まさにフリーでやりたい放題。

最後は、Overtureなどと同じリフが登場する、ホーンセクションのダイナミズムが最高に気持ちよい、邦題「俺たちはしないよ」。
まさに、キッズアオールライトな歌詞内容で、カタストロフ大団円の、真骨頂とも言うべき、カオスなエンディング。

⑦「We’re Not Gonna Take It」

因みに、舞台上では、Rolly氏と芳垣が、映画“TOMMY”の監督ケン・ラッセルの“Lisztomania”を大絶賛。
トミー同様、ロジャー・ダルトリーが主演したカルトムービーの傑作らしいので、TUTAYAを猛追して頂きたいとの事です。

アンコールのプレイバックは舞台でもおなじみの“Rocky Horror Show”
①「Science Fiction, Double Feature」

リブレGtの椎谷求氏と、Rollyのツインギターの、高音ハモリが、そのままギターオーケストレイションとなり、ボストンのトム・ショルツも地団駄。
最後は、リッチーブラックモア的なRollyのギター・プレイに、メンバー全員のインプロの応酬が、ロックとジャズのダイナミズムの洪水となり絶頂エクスタシーを迎え終焉。

カタストロフ・イン・ザ・ダーク。





…というわけで、狂熱妖艶なライブの一旦をご紹介して来ましたが、少しでもアトモスフィアをお伝えする事は出来たでしょーかー?

Orquesta Libre + ROLLYのサウンドはRolly自身が語っているように“音楽の全て”が詰まっている。
そして、このサウンドに、一度ライブで、何もかもを脱ぎ捨てて、全身をゆだねてみてほしいと思う。

なぜかならば、

このサウンドは“宇宙からの贈り物”以外の何物でもなく、
空気や水と同じように、全人類が、否、全生命体が、否、全有機物と全無機物が共有するべき、最後の財産なのだから。

トミーの叔父のアーニーが叫ぶ――
「さあ、“Orquesta Libre+ROLLY Holiday Camp”に参加する者はおらんかね~? 石見銀山ねずみ捕りっ!!!」


いよいよ発売!!!
2016年3月23日
『ROCK OPERA!?』

2016年2月20日

By varuba

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