複雑怪奇な声楽Polyphony Popsの系譜から密林へ―


高校時代にクイーンに傾倒してから、ビーチボーイズに興味が移り、更に複雑怪奇なハーモニーポップスを愛聴ようになった。

これまで、耳にしたポップスやら、音楽の中でも特筆すべきポリフォニックな楽曲・名盤を、覚書的にご紹介したいと思います。

スパークス 「プロパガンダ」
・・・・こちらは、1974年の彼らのアルバムの冒頭を飾る小品。そのまま、スパークス風モダーンハードロックへと流れ込むのですが、この一曲だけを切り取っても、彼らの音楽的才能を垣間見る事が出来る。


 

ジェントルジャイアント 「Knots」
・・・・英国プログレ界の最高峰たる彼らの絶頂期の一曲。全員音楽理論を極めたインテリらしい、空きのない構築性をともなった、ポリフォニック楽曲。魔術の呪いの呪文のようにも聴こえるw


 

クラトゥ 「The Loneliest Of Creatures」
・・・・カナダのビートルズ覆面バンドで有名な彼らの70年代の一曲。全編クラシカルに貫かれたアルバムのB面冒頭を飾るリリシズムあふれる楽曲だ。ラストへ向かうバースでの輪唱が、ポリフォニックな展開で、これまで発売されたロック楽曲の中で一番美しい瞬間をとどめている。


 

ノビシンガーズ 「Torpedo」
・・・・ポーランドが生んだ、最高のコーラスグループ。ジャズボーカルがメインだが、ポップな感覚には捕らわれない実験的な楽曲を多く生み出した。こちらのオノマトペ楽曲は、ポップスと実験のすれすれの領域だと思う。


 

ザ・ビーチボーイズ 「God Only Knows」(Sessions)
・・・・言わずと知れた、ハーモニーグループの王者ですが、ペットサウンドセッションズの中に収録された、ゴッドオンリーノウズの、アウトテイクに美しく、ポリフォニックなエンディングバースを含んでいるので聴いておきたい。7:40~


クレマンジャヌカン 「鳥の歌」
・・・中世ヨーロッパに遡り、クレマンジャヌカンの生み出した数多くのポリフォニック音楽の中でも、ポップで有名なこちらの一曲も是非チェックしておきたい。初音ミクのヴァージョンも必聴。


 

キングス・シンガーズ
・・・クレマンジャヌカンやら、様々な中世音楽をポリフォニックに歌う彼らもチェックしておきたい。ポップスの括りではなく、クラシックの世界だが、ビートルズのカヴァーなども行っている。ずっと聴いていたいし、また歌っている彼らをずっと見ていたい。


 

密林のポリフォニー
・・・極めつけは、コンゴの森のピグミー族の、歌を現地録音したこちら。音楽的な教育や、教養の無い彼らが「自分たちの声を重ね合わせ楽しむ」という原始的な娯楽に基づき、世界に例のない、また楽譜にも起こせない、複雑怪奇で、美しく楽しいポリフォニーを実現しているという事実に、畏敬の念すら感じてしまう。


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